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ニュース中国人の健康志向
BLOG2016.6.15
中国人の健康志向


かたい内容のブログが続いたので、少しやわらかいテーマを今回は取り上げたい。またまた、海外出張中で、今回は中国のホテルで書かせてもらっている。

中華料理というと、ほとんどは油を大量に使った炒め物がほとんどで、チャーハンや目玉焼も油をふんだんに使って、皿を傾けると油が滴るような物が出てくる。その油を落とすということで、お茶を飲んだり、食後のデザートにスイカが出たりする。生で出すということは不衛生で必ず火を通すことが必要で、生野菜のサラダ等を食べる習慣は無かった。また、生きている物をその場で料理するのが新鮮で、海で取れた魚を冷凍して何日も後に食べることは、当社の工場のある地域ではまず考えられなかった。冷凍の技術が発達していなかったので、そのことは止むを得なかったのだろう。

しかし、そんな内陸の田舎の町でも、人々の嗜好が変わってきたように感じる。前菜に最近は生の海草が出るようになってきたし、サラダに近い物も出るようになった。また、気のせいかも知れないが、良いレストランでは油の使う量も少し減ったように思う。

さて、今回改めて驚いたことに、夜、散歩がてら歩く人が大変増えたことである。このことは現地に駐在する日本人の工場長に言われなければ気が付かなかったが、指摘されて観察すると本当に多い。私の住む福井市でも多く見かけるが、中国の場合壮年の人が結構歩いている。

ここからは、当社の工場長の受け売りだが、会社の中でも寮に住むワーカーでも朝や仕事が終わった夜に歩く人がいるようだ。また、通勤で来る人の中でも、自宅に戻った後、歩く人が増えているとのことである。また、小食の日本人に比べとにかく食べる量が中国人は多いが、運動だけではダイエットにならないということで食事を制限する人も増えている。出荷関係の責任者の女性だが、運動とダイエットで最近5キロ減量した。また中国人の副工場長は、朝は牛乳と卵、昼は一切食事を抜いて、夜の食事に備えている。

工場長の話だが、ある社員からは、日本の食用油を買ってきてほしいと依頼されているようだ。また、外食ではどんな油が使われているか心配なので、外食を控え家での食事に切り替えた社員もいるようである。とにかくここにきて中国では健康ブームが起きてきているように思える。

身内の紹介で恐縮だが、当社の日本人工場長の最近一年あまりでの生活変身ぶりには感心させられる。朝は5時半から6時半までの一時間、また、仕事が終わった夜も一時間毎日歩くようにしている。2.5%程度アルコール濃度の中国ビールだが、それにも一切口にせず、夕食でご飯も食べないようにしている。赴任した当時とは大変な様変わりになっている。中華料理を三食食べていたら日本人は直ぐに成人病になってしまうと思い、一念発起したとのことだ。彼の話だと、朝歩いていると中国の歩いている人が最近本当に多くなったとのことである。

中国人がこれだけ健康に関心が高ければ、日本で売られていて、中国ではまだ売られていない商品の中に、健康に良いという商品があれば、今後も中国人の爆買いの対象になる物が、次々と現れるのではと感じた。