ブログを書かなくなって4年ほど過ぎてしまった。それまで、海外出張に毎月出かけており、その度に空いた時間を見つけて書いていたが、コロナの影響で国内に留まっており、日本で仕事をしているとまとまった空いた時間が出来ずに、書くのをついつい怠ってしまった。大いに反省している。
読まれている皆さんも同様だと推察するが、コロナは私生活や行動様式に多大な影響をもたらしたのではないかと思う。筆者自身も、描いていた人生設計にも影響を与えた。その一つはそろそろバトンタッチをしようと考えていたのが、会社の業績を、後継者に引き継ぐには、課題も山積し、それに目途を付けるには、コロナの4年のタイムラグは実に大きい。
今回のテーマとしたのは「ビジネスモデルの転換」としたが、当社イーゲート株式会社は、主に国内のアパレルメーカーに、海外の子会社で生産した繊維2次製品(婦人下着)をOEMのかたちで供給することを生業としている。1990年代の急速な円高に伴い、国内生産ではコストが合わなくなり、海外生産に切り替えたが、現在の一般消費市場の動向を見ると、海外のメーカーが直接日本市場に参入してきており、さらに、このところの円安の影響もあり、収益性を維持するのが難しくなっている。逆に、日本製のこだわった商品を、日本だけでなく海外に販売することも大きなテーマと考えている。
コロナの期間中に取り組んだ商品として、当社のオリジナル商品として経編ニット生地を生産するメディカルチームの、伸縮包帯を生産する技術を応用した「丸福ガーゼ」がある。これを国内、染色、縫製を「メードイン越前」にこだわり、綿糸もオーガニックコットンを使った商品を開発した。メンズに関しては、Tセレクトしてトランクスを既に販売していたが、今回はレディースインナーも販売することになった。抗菌、防臭加工も加え、縫い目が肌に当たらないように縫製仕様にもこだわり、敏感肌の方に優しい商品を供給しようと考えている。
現在は福井大学の先生や、県の支援組織の協力も得て、しかるべきエビデンスも取得できないか模索中である。9月に向けて販売を開始するので、是非、試してほしい。
その他に、この期間中に、会社としてメディカル分野の「医療機器製造販売」の資格も取得した。手始めにパーキンソン患者向けに、介護者が着脱のお手伝いをし易い「弾性ストッキング」を今年1月より発売開始した。
医療機器に関連する商品、また、機能性ある商品にも取り組んで行こうと考えている。紙面が長くなるので、次回、もしくは次々回にご紹介したい。