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ニュース新年度の抱負
BLOG2013.2.25
新年度の抱負

 

4月より、当社エフティアパレルも19年目を迎えることになります。

 

平成7年に福井経編興業株式会社のアパレル部門を分社して、今日に至りましたが、その間、繊維産業が空洞化する中、その歩みは決して平坦で無く、よくここまで事業規模を維持しやってくることが出来たと思っています。

 

特に、2000年代に入ってからは、海外に生産基盤をシフトする積極策を取りましたが、日本人だけでなく多くの外国人との人間的な触れ合いの中でコミュニケーションギャップや考え方の違いを経験した貴重な期間だったと思います。

 

昨年10周年を迎えた中国の会社ですが、中国社会が目覚ましく変貌を遂げる中、途中で増資を行い新工場を建設、工場長の解任と交替、ブラジャーやガードル等、新規生産品種の取り組み等、紆余曲折がありましたが、ここ3年程は大変安定し、昨年は品質面でも目覚ましい改善が出来たと思っております。本年は、円安が進行することで採算面の舵取りが難しくなると予想され、また、中国遠隔地からの出稼ぎ労働者の確保がますます難しくなるとは思いますが、日本向けに頼らずインターネットを通して中国内販に新たに取り組みを、本年7月にはスタートさせる予定です。

 

幸い、昨年より大変有能なデザイナーとの出会いにも恵まれ、従来にないチャイナテーストのブライダルやフォーマルに使える商品が続々企画されてきており、日本で、もし販売しても、手応えのある商品だと考えております。

 

当社として本年最優先の課題は、一昨年スタートしたカンボディアの工場の運営面での安定化です。予想以上に現地カンボディア人とのコミュニケーションの取り方には難しさを感じています。

 

会社の運営がスムーズに行くには、社員との信頼関係の構築が不可欠ですが、要となる通訳などのスタッフの確保にも苦労しており、こちら側の考えを理解して貰えるのには時間が掛かると思っております。現在社員数も370名を超え、本年前半には400名を超えてくると思いますが、基礎の部分をしっかりと構築していかなくてはならないと考えております。

 

一方肝心の日本での取り組みですが、設立20周年以降をにらみ、設立当初は「お客様に喜ばれる商品づくり」「お客様に信頼される職場づくり」また、スピード、柔軟性、積極性をモットーに運営してきましたが、これだけグローバルな展開をしている今日、次の時代に向けて新しい企業理念やビジョンを構築していきたいと考えています。

 

また、昨年よりスタートした「自由空間 下着工房」の名称でのネットでの販売ですが、肝心の商品が、試行錯誤と改良を加えて来た結果、大変素晴らしい物になってきました。アマゾンや楽天等にも上市していきたいと考えています。

 

また、ネット販売の取り組みが、携わるデザイナーや販売の社員のレベルアップにも繋がる副次的な効果も昨年見られ、売上げに占める貢献は微少ですが人財教育として、本年さらに取り組みたいと思います。また、ネット販売の主力となる、当社生地からの一貫生産の包帯生地ですが、トリコット機を使って、おそらく国内初となる裾ヘムの開発、また、冬用としてアクリル糸使った開発、さらに、夏用としてベンベルク糸を使った生地の開発も進み、本年はそういった商品もネット通して宣伝して参りたいと思います。

 

円安が進み、生産基盤が海外にシフトした当社にとって採算面で難しい一年になるとは思いますが、お客様の信頼に応えるよう頑張りたいと思います。