‘97年11月、自宅を建てた記念に購入したカトレアが、今年5株に増え、各株3輪ずつ、写真のように計15花開花した。名前は「メモリア クリスピン ロザレス“ジュンエン”」という台湾で交配された、ラベンダー色の大輪の花である。
元々、植物の栽培には興味があり、福井に戻った直後から、観葉植物を育て始め、そのうち特別な暖房施設が要らなくも育つシンビジュームやオンシジューム等の洋ランをホームセンターで購入し、栽培するようになった。さらに‘93年に友人の紹介で、福井には洋ラン専門の「ふくい洋ラン」という店から、栽培しやすい洋ランの紹介を受け購入したのがカトレア類栽培の始まりである。
以来、かなりの年月が経ったが、栽培技術の方はあまり上達せず「洋ラン展」に出品できるような出来栄えにはなかなかならない。
しかし、洋ラン以外の植物はよく枯らすのに比べ、購入したランの生存率は90%を超えているのではないかと思う。
その結果、購入後株分けしたものが増え、家の2坪のサンルーム、その後建てた3坪程の温室も定員オーバーの状態になっており、写真のカトレアは特に我が家と相性が良いようだ。
洋ランの栽培については、一時期のブームからかなり下火、原因として、冬場に低温と水の遣り過ぎで枯らしてしまうこと、カトレア等は、最低温度を15度程度には保たなければならず、暖房コストがかかること等から敬遠されているのだろう。しかし、着生植物で一週間程度水を遣らなくても枯れることのない性質、ズボラな人間でも、冬場の温度を保てれば枯らさずに生存させることは可能となっている。
もちろん展覧会で来場者からタメ息が出るようなすばらしい出来栄えにするには、丹精を込める必要があるが、適当に手抜きしても枯らさず、ほぼ毎年花を咲かせることが出来るのは洋ランの魅力といえる。