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ニュース女性は遠慮してしまう生き物?
BLOG2019.4.5
女性は遠慮してしまう生き物?

帝国データバンクの週刊帝国ニュース北陸版4月5日号に面白いコラムが載っていたので紹介したい。書いたのは作家でビジネスコンサルタントの和田裕美氏(株式会社HIROWA代表取締役、京都光華女子大客員教授)で、内容は彼女自身が男性社会で生きていると明らかに感じる男女の違いである。男性の私にはこれまで腑に落ちず疑問に思っていたことで、コラムを読んで感心した次第である。

そこには、本能的に男性が大事にしているものと女性が大事にしているものに大きな違いがあると書かれている。男性が講演するとなると、自己紹介の時に過去の経歴や実績を語る人が多い。これはその人の有能さをあらわすもので、勝つことが何より大事なことだと思っている男性にとってはとても大事なはなしとなる。

翻って女性はどうかというと、「そんな実績を言うとなんか厚かましいと思われそうで、はしたないかも」と女性ならではの遠慮が出る。「わたしってすごいんだ」と実績を並べてしまうと、女性としての可愛げがなくなってしまうので、本能的にパワーを隠す傾向にあり、「うれしい」「悲しい」などの感情的な話が多くなってしまうと書かれている。

結論として「周囲にできるように思われる」ことが男性のプライオリティであれば、女性は「か弱くかわいく見られる」ことがどちらかというと大事という真逆の見えない立ち位置があるとのことだ。

会社のプロジェクトリーダーを決めるような場合でも、女性は内心「やってみたいな」と思っても、手を挙げて「わたしできます!」と言うには、男性の3倍の勇気が必要となってくる。男性からみると、ものすごく面倒くさい話だが、まだまだ男性社会では、この女性の気持ちを忖度して、「君ならできるよ」という声かけを是非してほしいとのことである。(断ってきても最低3回!)

会社を経営している立場からは、とても有益なアドバイスで、特に当社は女性向けの商品を扱っており今後の参考にしたいと思う。

ところで、このような真逆な男女の立ち位置だが、ビジネスで接する海外では女性の比率は高い。特に中国では女性でも自分の考えをはっきり発言する。また、今回の統一地方選挙だが、女性議員の比率は他の海外の国に比べ、圧倒的に少ない。

和田女史のいう、男女の本能的な受けとも方の差は良く理解できたが、女性の政治参加の機会が少ない今の日本の政治の現状をどう変えていけばよいのか是非お聞きしたいと思った。このブログを読んだ方からも、何か良いアイデアがあれば、是非ご意見を伺いたいと思っている。